修辞理解のメカニズムに関する基礎的研究 : 転義現象の分析を中心に

本論文の目的は、多様な修辞現象を認知過程の観点から記述し、その相互関係の一部を明らかにすることである。研究方法は、基本的に認知文法のアプローチを採用する。研究対象は修辞学で分類されてきた多様な修辞現象であり、言語データとしては、主に日本文学の古典的テクストから採集した修辞表現を用いた。本論文の内容は、以下のように要約される。第1章では、研究の問題意識と本論文の構成について述べた。第2章では、これまでの比喩研究の中から数十をとりあげ、比喩の性質を考察した。また、比喩の認知過程をもとに、転義現象の一般的な修辞過程について述べ、修辞作用モデルとして提示した。第3章では、本論文の理論的背景となる認知文...

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Bibliographic Details
Main Author: 小松原, 哲太
Other Authors: 山梨, 正明
Format: Others
Language:ja
Published: 京都大学 2012
Subjects:
361
Online Access:http://hdl.handle.net/2433/155330