台湾で日本料理店経営の現状と諸問題-台南の河童日本料理店を例として-

碩士 === 長榮大學 === 應用日語學系碩士班 === 105 === この2、30年来、台湾は経済が発達し住みやすくなった。海外旅行へ行くよ うになり、食文化における視野が広がっただけでなく、世界各国の人々が台湾 へ来ることによって、多くのトレンドが生まれ、それと同時に様々な食文化が もたらされ、外国料理は台湾全国に広がりを見せている。例えば、アメリカ式 のファーストフード、日本料理、フランス料理、韓国料理、イタリア料理、イ ンド料理、タイ料理、ベトナム料理など、枚挙にいとまがないほど、あちこち に見かけられるようになった。このように多種多様な食文化が台湾へ流入した ことにより、現在では...

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Bibliographic Details
Main Authors: SHIH, SHEN-TZU, 施慎之
Other Authors: 黒瀨恵美
Format: Others
Language:zh-TW
Published: 2017
Online Access:http://ndltd.ncl.edu.tw/handle/11146288453300399438
Description
Summary:碩士 === 長榮大學 === 應用日語學系碩士班 === 105 === この2、30年来、台湾は経済が発達し住みやすくなった。海外旅行へ行くよ うになり、食文化における視野が広がっただけでなく、世界各国の人々が台湾 へ来ることによって、多くのトレンドが生まれ、それと同時に様々な食文化が もたらされ、外国料理は台湾全国に広がりを見せている。例えば、アメリカ式 のファーストフード、日本料理、フランス料理、韓国料理、イタリア料理、イ ンド料理、タイ料理、ベトナム料理など、枚挙にいとまがないほど、あちこち に見かけられるようになった。このように多種多様な食文化が台湾へ流入した ことにより、現在では、海外に行かなくとも外国料理がいつでも食べられるよ うになったことは幸せなことであると言えるだろう。さらに、全世界での情報 流通のスピード化、及び交通運輸の利便性の向上により、飲食物の原料が比較 的安く世界各地から輸入されるようになった。それによって、市場では、いわ ゆる「台湾料理」以外の外国料理が繁盛してきた。よって、現在の台湾は食文 化の集結地だと言えるだろう。あちこちに美味しいものが食べられる店がみら れるだけでなく、インターネットの発達によって飲食関連の情報がいつでも手 に入るようになったため、台湾人の食に対する要求は増え続けている。 もし台湾で「本場の味の日本料理」の店を経営したい場合、食材の仕入れや、 その鮮度を保つ方法など必ずクリアしなければならない問題が多々あるだけ でなく、如何に台湾人の食習慣や味覚に合わせるかも、確かに経営上の大きな 問題の一つである。したがって、「日本料理」の店を経営するにあたり、いか にそれらの諸問題を改善させ、気軽に外国料理を楽しんでもらうか、これは、 台湾で「日本料理」の店を経営する一人である筆者から言えば、非常に興味深 く、研究に値する課題である。本論文において、様々な「台湾における日本料 理店の経営の現状」を調査し、さらに深く分析し、台湾人の日本料理に対する 要求を見つけ出し、経営上向き合わねばならない問題点を明らかにし、その解 決方法を検討することによって、同じく日本料理の店を経営する方たちが求め る諸問題の解決方法の参考になるのではと思う。 食文化の奥深さは、簡単に二言三言では言い表せず、また理解できるもので もないため、長きに渡って食文化が発達してきた台湾と日本両国の比較をする、 経営者として、この研究に尽力するのは当然のことである。簡潔な比較を通し、 大きく分けて、両国の考え方、特徴、独自性の三点を分析することによって、 本論文が、双方の食文化の発展の初歩的概念となること、日本料理店の経営者 とその運営の参考となることを信じ、またその一助となることを願っている。