「日本精神」と台湾ナショナリズム   ----李登輝の武士道観を通して考察する

碩士 === 東海大學 === 日本語言文化學系 === 102 === 1996年、台湾における総統直接選挙によって李登輝はじめて台湾人の総統として選ばれた。1945年以来外省人が主導する台湾の政治体制の打破によって、台湾に新たな風貌をもたらした。そして、李登輝は国民党時代の高圧的な統治形態を排除して台湾の民主化を推進し、並びに台湾人意識や台湾ナショナリズムを喚起しようとしている。李登輝の執政が台湾に新風を吹き込んだのである。 李登輝が押し進もうとする台湾人意識や台湾ナショナリズムは、次第に巨大化する中国ヘゲモニーへの抵抗である。かつて、台湾と中国とのあいだの対立は「国民党」対「共産党」によ...

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Bibliographic Details
Main Authors: WANG , MIAO-LING, 王妙玲
Other Authors: SASANUMA TOSHIAKI
Format: Others
Published: 2014
Online Access:http://ndltd.ncl.edu.tw/handle/44hfe6