日本語教育におけるオノマトペの提出順序に関する一提案―絵本、小説、雑誌の語彙調査を通して―
碩士 === 南台科技大學 === 應用日語系 === 96 === オノマトペ(擬音・擬態語)はいつも外国人の日本語学習者にとって一難題であると思われる。オノマトペの重要性について、「この種の言葉に頼らずには、日本人の会話そのものが成り立たない(P.24)」と飯島(2004)によれば、オノマトペは日本人にとってごく自然な言葉で、細かい感情や外の様子、音などを表現するのに非常に便利な言葉であろう。しかし、ネーティブでなければ直感的にオノマトペを理解することが難しい。丸暗記してもすぐ忘れられやすいだろう。したがって、本研究は広範囲にわたってオノマトペの使用頻度を調査することを踏まえ、日本語教育...
Main Authors: | , |
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Other Authors: | |
Language: | zh-TW |
Published: |
2008
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Online Access: | http://ndltd.ncl.edu.tw/handle/33158267465587229122 |
Summary: | 碩士 === 南台科技大學 === 應用日語系 === 96 === オノマトペ(擬音・擬態語)はいつも外国人の日本語学習者にとって一難題であると思われる。オノマトペの重要性について、「この種の言葉に頼らずには、日本人の会話そのものが成り立たない(P.24)」と飯島(2004)によれば、オノマトペは日本人にとってごく自然な言葉で、細かい感情や外の様子、音などを表現するのに非常に便利な言葉であろう。しかし、ネーティブでなければ直感的にオノマトペを理解することが難しい。丸暗記してもすぐ忘れられやすいだろう。したがって、本研究は広範囲にわたってオノマトペの使用頻度を調査することを踏まえ、日本語教育に相応しいオノマトペを提出したいと考える。
調査方法について、2005年国立国語研究所によって公開された「2005年現代雑誌200万字言語調査語彙表」から副詞用法の擬声語・擬態語を抽出し、改めて語彙表をつくることで、オノマトペ教育に適する語彙を低度、中度、高度使用層の三段階に分けた。そして、絵本、小説との調査を比較し、考察して見る。
調査結果として雑誌、絵本、小説といった三種類の調査資料に現れるオノマトペは普遍的で分かりやすく、書き言葉としても使えるものであると思われ、日本語教育では最重要語とする。また、二種類の調査資料(雑誌と小説、雑誌と絵本、絵本と小説)に現れるものは基本的なものを学んでから知るべきのものであるとしたい。そして、一種の資料のみに収録されているものは資料の属性による特徴語であると考えられるため、その特徴についても考察してみる。最後に、日本語教育に従事する際にそれら特徴を活かし、それぞれを初級、中級、上級日本語のオノマトペ教育に提出できるように提案したい。
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