ヒューム『人間本性論』における「知覚」的世界の自然主義的再構成 : 印象と観念の差異としての「生気」にかんする因果的解釈を軸として

本論の目的は、「知覚」的世界の実相の解明を通じて、『人間本性論』におけるヒュームの哲学の基本的枠組みを闡明するところにある。本論文は、印象と観念の差異としての「生気」を因果的力能と捉える解釈を軸とし、次のように展開する。最初に、関係的知覚の構造と、因果の観念の知覚的起源を究明する。それに基づいて、「生気」にかんする因果的解釈を明確化する。最後に、この解釈に依拠して、観念の表象性および真理についての自然主義的な説明を試みる。 === The purpose of this dissertation is to make explicit the basic framework of Hume&#...

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Bibliographic Details
Main Authors: 大槻 晃右, Kosuke Otsuki
Format: Others
Language:ja
Published: 2021
Subjects:
Online Access:https://doshisha.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=28146
http://id.nii.ac.jp/1707/00028138/
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