作品作りから言語と文化を体験的に学ぶカリキュラム

碩士 === 東海大學 === 日本語言文化學系 === 107 === 要 旨  本稿は台湾における児童日本語教育の現状を紹介し、また、筆者が携わったシュタイナー学校における日本語教育の実践の中で作品作りを通して行った教育実践とその評価の研究をまとめたものである。日本文部省新学習指導要領において、小学校の外国語教育では体験活動を重視し、言語活動を充実することが示された。児童の心が揺さぶられ何かを感じ、それらを表現したいと思うことがなければ感じる心が現れることは難しい。体験的な活動は児童の学習が主体的に行われるように導くことができ、児童の感性を豊かにすることで言語活動の基礎となるものである。本...

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Bibliographic Details
Main Author: 廖家卉
Other Authors: 工藤節子
Format: Others
Published: 2019
Online Access:http://ndltd.ncl.edu.tw/handle/zg85u6
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spelling ndltd-TW-107THU000790042019-10-23T05:45:37Z http://ndltd.ncl.edu.tw/handle/zg85u6 作品作りから言語と文化を体験的に学ぶカリキュラム 從創作體驗語言和文化學習的課程 廖家卉 碩士 東海大學 日本語言文化學系 107 要 旨  本稿は台湾における児童日本語教育の現状を紹介し、また、筆者が携わったシュタイナー学校における日本語教育の実践の中で作品作りを通して行った教育実践とその評価の研究をまとめたものである。日本文部省新学習指導要領において、小学校の外国語教育では体験活動を重視し、言語活動を充実することが示された。児童の心が揺さぶられ何かを感じ、それらを表現したいと思うことがなければ感じる心が現れることは難しい。体験的な活動は児童の学習が主体的に行われるように導くことができ、児童の感性を豊かにすることで言語活動の基礎となるものである。本研究で先行研究を参考にし、絵本の読み聞かせ、演劇、文化紹介など授業活動を取り入れ、実際に外国語の教育実践を行った。一方、学習中の児童はこうした教育をどのように受け取り、心の中にどのような感情が起こったかを授業観察から考察するとともに、シュタイナー学校での教育実践の台湾の児童日本語教育における実践の可能性を探りながら有効性を検討する。  本論文は合計七章から構成されている。序論は本論の研究動機と目的、研究範囲と研究手順、また、シュタイナー教育を含む。第二章は、シュタイナー教育を含め、小学校における外国語活動に関する先行研究や評価についての先行研究を求める。第三章では、現在台湾の児童に日本語を教える先生方35名に児童日本語教育の現状をインタビューし、台湾における今の時点での児童日本語教育の現状をまとめ。第四章では、シュタイナー学校での日本語授業最初の一年目のカリキュラムについて述べ、また、先行研究を考察してから新しくカリキュラムをデザインする。第五章では、生徒の学習過程、状況、行動を観察し、「プロセス評価」と実践能力評価の仕方について提案する。第六章は、シュタイナー学校における日本語教育実践例を七つ呈し、本研究の第五章で定めた評価方法と基準に基づいて学習プロセスを分析する。また、シュタイナー学校ではテストなどの評価活動がないため、生徒の学習チェックシート及び、子どもたちの学習成果について父兄へのアンケート、担任の教師へのアンケートを行い、成果を分析した。終章第七章はまとめとともに児童日本語教育の提案し、児童日本語教育の課題と発展について探求し、今後児童の多元的な学習発展に繋がる提案を行った。 キーワード:児童日本語教育、作品作り、体験、絵本読み聞かせ、演劇、文化、学習プロセス 工藤節子 2019 學位論文 ; thesis 185
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description 碩士 === 東海大學 === 日本語言文化學系 === 107 === 要 旨  本稿は台湾における児童日本語教育の現状を紹介し、また、筆者が携わったシュタイナー学校における日本語教育の実践の中で作品作りを通して行った教育実践とその評価の研究をまとめたものである。日本文部省新学習指導要領において、小学校の外国語教育では体験活動を重視し、言語活動を充実することが示された。児童の心が揺さぶられ何かを感じ、それらを表現したいと思うことがなければ感じる心が現れることは難しい。体験的な活動は児童の学習が主体的に行われるように導くことができ、児童の感性を豊かにすることで言語活動の基礎となるものである。本研究で先行研究を参考にし、絵本の読み聞かせ、演劇、文化紹介など授業活動を取り入れ、実際に外国語の教育実践を行った。一方、学習中の児童はこうした教育をどのように受け取り、心の中にどのような感情が起こったかを授業観察から考察するとともに、シュタイナー学校での教育実践の台湾の児童日本語教育における実践の可能性を探りながら有効性を検討する。  本論文は合計七章から構成されている。序論は本論の研究動機と目的、研究範囲と研究手順、また、シュタイナー教育を含む。第二章は、シュタイナー教育を含め、小学校における外国語活動に関する先行研究や評価についての先行研究を求める。第三章では、現在台湾の児童に日本語を教える先生方35名に児童日本語教育の現状をインタビューし、台湾における今の時点での児童日本語教育の現状をまとめ。第四章では、シュタイナー学校での日本語授業最初の一年目のカリキュラムについて述べ、また、先行研究を考察してから新しくカリキュラムをデザインする。第五章では、生徒の学習過程、状況、行動を観察し、「プロセス評価」と実践能力評価の仕方について提案する。第六章は、シュタイナー学校における日本語教育実践例を七つ呈し、本研究の第五章で定めた評価方法と基準に基づいて学習プロセスを分析する。また、シュタイナー学校ではテストなどの評価活動がないため、生徒の学習チェックシート及び、子どもたちの学習成果について父兄へのアンケート、担任の教師へのアンケートを行い、成果を分析した。終章第七章はまとめとともに児童日本語教育の提案し、児童日本語教育の課題と発展について探求し、今後児童の多元的な学習発展に繋がる提案を行った。 キーワード:児童日本語教育、作品作り、体験、絵本読み聞かせ、演劇、文化、学習プロセス
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