The Carotenoids Pigments of Diatoms in Plankton Ice in Antarctica

南極Lutzow-Holm湾沖で採集したプランクトンアイス中の植物性プランクトン(主として硅藻Fragilariopsis cylindricaのcarotenoids色素を抽出し,アルミナのカラムにより9つの分画を得た.アルミナに対する吸着度及び吸収スペクトルにより最も多量に含まれるのはflavoxanthinであり,他にlutein様carotenoidsも確認した.従来硅藻に通常含まれていると考えられているcarotenesの分画がなく,親水性の水酸基を2個以上持つと考えられる分画が8分画を占めた.プランクトンアイス中の硅藻が通常の硅藻とそのcarotenoidsの組成が異なる点は,その...

Full description

Bibliographic Details
Main Authors: Keiji HARASHIMA, Mitsuko ISHIDA, Hiroshi MEGURO
Format: Article
Language:English
Published: National Institute of Polar Research 1964-03-01
Series:Antarctic Record
Online Access:https://doi.org/10.15094/00007344
Description
Summary:南極Lutzow-Holm湾沖で採集したプランクトンアイス中の植物性プランクトン(主として硅藻Fragilariopsis cylindricaのcarotenoids色素を抽出し,アルミナのカラムにより9つの分画を得た.アルミナに対する吸着度及び吸収スペクトルにより最も多量に含まれるのはflavoxanthinであり,他にlutein様carotenoidsも確認した.従来硅藻に通常含まれていると考えられているcarotenesの分画がなく,親水性の水酸基を2個以上持つと考えられる分画が8分画を占めた.プランクトンアイス中の硅藻が通常の硅藻とそのcarotenoidsの組成が異なる点は,その特殊な光合成環境から考えて興味深いものがある.
ISSN:0085-7289
2432-079X